なぜ今「美坊主」に女性が殺到?人気の真相と会えるお寺を徹底解説
「美坊主」という言葉が一般に広く定着した決定的な契機は、2012年3月1日に廣済堂出版から刊行された書籍『美坊主図鑑 : お寺に行こう、お坊さんを愛でよう』(日本美坊主愛好会 著、定価 本体1,300円+税、ISBN: 9784331516041)でした。
この書籍は、日本全国の寺院から東西総勢40人もの若手僧侶をピックアップし、「イケメン系」「癒し系」「クリーミー系」といった独自の切り口で紹介した画期的なエッセイ・写真集です。当時、東日本大震災の発生直後で将来への不安を抱えていた多くの女性たちの間で、心の安らぎを求めて「寺巡り」や「お坊さん巡り」を行う動きが活発化していました。そうした心理的背景と、厳格で敷居が高かった仏教界のオープン化の流れが見事に合致し、テレビや雑誌などの主要メディアで連日大々的に報道される社会現象となったのです。
出版関係者の当時の証言によると、「単にお坊さんをグラビアのように消費するのではなく、お寺の歴史や僧侶の生い立ち、仏教に対する誠実な思いを丁寧に取材した構成が、読者の深い共感を呼んだ」と分析されています。このムーブメントを足がかりに、僧侶が自ら発信を行い、市民と直接対話する新しいカルチャーが全国各地で花開いていきました。