なぜ出ない?母乳不足に悩む母親の特徴と最新ケア法を助産師が解説
一方で、生活習慣の改善だけでは解決しない身体的・構造的要因が存在することも事実だ。日本産科婦人科学会に所属する産婦人科医らは、乳腺の発育不全や、胎盤の一部が体内に残ってしまう胎盤残留、分娩時の多量出血(シーハン症候群など)といった内科的・外科的背景が潜んでいる可能性を指摘する。また、甲状腺機能低下症や多嚢胞性卵爽症候群(PCOS)などの基礎疾患も、母乳分泌を阻害する大きな因子となり得る。
こうしたケースにおいて、現代の産婦人科医療は単なる感情論ではなく、科学的な根拠に基づくアセスメントを行う。血液検査によるホルモン値の計測や超音波診断を通じて原因を特定し、必要に応じた適切な医療的フォローや処方を実施することで、状況が大幅に改善する例も少なくない。一人で抱え込まず、専門の医療陣の手を借りることが何よりの近道だ。