プロが教えるベンレート水和剤の正しい希釈と耐性菌対策【完全版】の基本情報から最新動向までを徹底的にカバーしました。
店頭で隣り合って並んでいることが多く、園芸愛好家が最も頭を悩ませるのがベンレート水和剤とトップジンMの違いです。「どちらを買えばよいのか」「中身は同じではないのか」という疑問に対し、決定的な違いを以下の比較データ表に整理しました。
比較項目ベンレート水和剤トップジンM水和剤編集部の見解・評価有効成分ベノミル(50.0%)チオファネートメチル(70.0%)同系統(FRACコード1)に属し、植物体内で類似の活性体に変化する。主たる得意分野草花・バラの黒星病、球根・種子消毒、幼苗の立枯病果樹の灰星病・炭疽病、樹木の切り口保護・癒合促進草花や実生消毒にはベンレート、庭木や果樹剪定にはトップジンMが選ばれやすい。標準希釈倍率2,000〜3,000倍(散布時)1,000〜2,000倍(散布時)ベンレートは少量で広範囲に薄めて使うため、粉末の計量精度が重要。交差耐性リスク極めて高い(連用厳禁)極めて高い(連用厳禁)【要注意】ベンレートとトップジンMの交互散布は耐性菌対策にならない。
ここで専門家が口を揃えて警告するのが「ベンレートとトップジンMは同じ系統の薬剤(FRACグループ1)である」という事実です。植物体内で代謝されると、どちらも類似した抗菌活性物質に変化します。そのため、片方に耐性を持った菌は、もう片方に対しても最初から効かなくなってしまいます(交差耐性)。「先週はベンレートを撒いたから、今週はトップジンMに替えよう」というローテーションは、科学的には連用しているのと全く同じ過ちです。
橋本 菜々子
トレンドリサーチャー
グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。