幕末を揺るがした攘夷派の真実!坂本龍馬と新選組の知られざる激闘
「異人を追い払え」という威勢の良いスローガンで始まった運動だったが、外国船との実際の戦いを通じて過酷な現実が突きつけられる。薩英戦争や下関戦争での大敗は、圧倒的な軍事的格差を志士たちに痛感させた。長州藩の指導者であった桂小五郎(のちの木戸孝允)は、敗戦の痛手からいち早く過激な攘夷の限界を悟り、近代化と武力による倒幕へと舵を切る。
同じ頃、土佐藩を脱藩した坂本龍馬もまた、柔軟な発想で事態の打開を図っていた。龍馬は外国の脅威に対抗するためには、まず日本国内で争っている場合ではないと考え、対立していた薩摩藩と長州藩を結びつける薩長同盟の立役者となった。外国を排除する「攘夷」から、外圧を利用して国家を再構築する「開国・倒幕」への思想的旋回こそが、幕末最大のドラマと言える。