なぜ背番号42は特別なのか?Mlb永久欠番と日本プロ野球の真実

なぜ背番号42は特別なのか?Mlb永久欠番と日本プロ野球の真実についての疑問解決ガイドを徹底解説します。

メジャーリーグにおける背番号42の神格化は、近代ベースボールの歴史そのものと言っても過言ではありません。1947年4月15日、ブルックリン・ドジャースのユニフォームを着てエベッツ・フィールドのグラウンドに立ったジャッキー・ロビンソンは、20世紀以降で初めてメジャーの舞台に立った黒人選手でした。

当時、アメリカ社会に根強く残っていた人種隔離政策と激しい偏見の中で、ロビンソンはスタンドからの容赦ない罵声や対戦相手からの露骨なスパイク攻撃、さらには殺害予告にすら晒され続けました。しかし彼は暴力に暴力で応えることなく、紳士的な態度とグラウンド上の卓越したプレーで結果を出し続けました。デビュー年に打率.297、12本塁打、29盗塁を記録して初代ルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝き、1949年には首位打者とシーズンMVPを獲得。その不屈の闘志は有色人種アスリートへの扉を完全にこじ開けました。

ロビンソンのデビュー50周年にあたる1997年4月15日、当時のバド・セリグMLBコミッショナーは、ロビンソンの功績を永遠に称えるため、「メジャーリーグ全球団において背番号42を永久欠番とする」という前代未聞の決定を下しました。特定チームの功労者ではなく、MLB全域で単一の番号が封印されたのはベースボール史上唯一の出来事です。

なお、制定時にすでに背番号42を着用していた現役選手には特例として着用継続が認められました。その最後の着用者となったのが、ニューヨーク・ヤンキースの伝説的守護神マリアノ・リベラです。通算652セーブを挙げ、2013年の引退と同時に名実ともに「現役選手が日常的に着用する背番号42」はMLBから姿を消しました。

現在でも毎年4月15日は「ジャッキー・ロビンソン・デイ」として祝われ、この日限定で監督、コーチ、全選手、さらには審判団までもが背ネームのない背番号42のユニフォームを着用してプレーします。人種の壁を打ち破った平等の象徴として、背番号42は球界最高峰の敬意を集め続けています。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest