みかんを食べ過ぎるとどうなる?手の黄ばみや下痢・太るリスクと適量解説
みかんを連日たくさん食べた後に手のひらや足の裏を見ると、まるでウコンで染めたかのように黄色くなっていたという経験を持つ人は多いはずです。この現象は医学的に柑皮症(かんぴしょう)と呼ばれています。
皮膚が黄色く染まる直接の要因は、みかんに豊富に含まれる橙色の色素成分β-クリプトキサンチン(カロテノイドの一種)にあります。β-クリプトキサンチンは強力な抗酸化作用を持ち、免疫力向上や生活習慣病予防に役立つ優秀な栄養素ですが、脂溶性のため体内に吸収されると血液を通じて皮下脂肪や角質層に蓄積しやすい性質を持っています。角質層が厚い手のひらや足の裏、鼻の頭などは特に色素が目立ちやすく、短期間に大量のみかんを消費することで鮮やかな黄色に変色してしまうのです。
「黄疸(おうだん)などの重い肝臓疾患ではないか」と不安になるケースもありますが、見分け方は明確です。肝機能障害による黄疸の場合は眼球の白い部分(強膜)まで黄色くなりますが、柑皮症では白目は白いまま変化しません。柑皮症自体は内臓疾患ではなく、健康上に重大な害を及ぼすものではないため、過度な心配は不要です。
柑皮症の治し方と戻る期間についてですが、特別な治療薬を服用する必要はありません。みかんをはじめとする柑橘類やカボチャ、ニンジンなどのカロテノイドを多く含む食品の摂取を一時的に控えるだけで、新陳代謝とともに蓄積された色素が汗や便から排出され、通常は数週間から約2〜3か月で自然に元の肌色へと戻ります。