歯磨きのしすぎで歯が削れる?知覚過敏・歯茎下がりを防ぐ正しいケア
すでにオーバーブラッシングによって歯茎が下がり、知覚過敏や歯の削れが生じてしまった場合、早期に適切な歯科治療を受ける必要があります。
軽度の知覚過敏であれば、露出した象牙細管を塞ぐコーティング剤(知覚過敏抑制剤)の塗布や、硝酸カリウム配合の知覚過敏用歯磨き粉を継続使用することで神経への刺激を遮断できます。しかし、楔状欠損が目視できるレベルで深く削れている場合は、削れた部分に歯と同色のコンポジットレジン(CR充填)を詰めて物理的に保護する処置が基本となります。
さらに歯肉退縮が重度に進行し、見た目の審美障害や根面う蝕(根元の虫歯)のリスクが著しいケースでは、上顎の口蓋から結合組織を採取して下がった歯茎に移植する「結合組織移植術(CTG)」や「歯肉弁移動術」といった歯周形成手術が適応されます。放置すると象牙質がさらに溶けて神経の壊死につながる恐れがあるため、冷水痛や見た目の変化を感じた段階で歯科医師の診断を受けることが賢明です。
【プロの結論】オーラルケアを見直すべき人・現在のケアを維持してよい人の判断基準
自身のオーラルケアが「健康的な清掃」になっているか、「有害な自傷行為」に陥っているかを客観的に見極める判断基準は以下の通りです。
【今すぐケア方法を見直すべき人の特徴】
・新しい歯ブラシをおろして1ヶ月未満で毛先が傘のように開いてしまう人
・歯を磨いた後に歯茎から頻繁に出血したり、ヒリヒリした痛みが残る人
・冷たい水やうがい、ブラッシングの瞬間にキーンとしみる自覚症状がある人
・「ゴシゴシ」と大きな音を立てて横磨きをしないと磨いた気がしない人
・歯磨き粉をブラシいっぱいに盛り、10分以上鏡も見ずに磨いている人
【現在のケア方針を維持してよい人の特徴】
・歯ブラシを鉛筆持ちし、毛先が潰れない優しいタッチで磨けている人
・歯磨き粉は少量(あずき大程度)にとどめ、低研磨・フッ素高配合ペーストを選んでいる人
・デンタルフロスや歯間ブラシを併用し、「力」ではなく「道具の使い分け」で汚れを落としている人
・かかりつけ歯科医院で3〜6ヶ月ごとの定期検診とプロケアを受けている人