Mega地震予測の的中率は本当か?当たらない噂と科学的根拠を徹底検証
JESEAが予測の拠り所としているのは、国土地理院が全国約1,300カ所に設置しているGNSS電子基準点 データ分析です。衛星測位を用いて地表の微小なミリ単位の動きを捉え、地殻の歪みや異常な垂直・水平変動を検出することで、地震の予兆を捉えるという理論を掲げています。
一見すると最先端のハイテク技術に基づいているように見えますが、地球物理学や測地学の専門家からは重大な地震予測 科学的根拠の破綻が指摘されています。最大の問題は「ノイズ」の扱いです。
GNSS電子基準点は超高精度な観測機器であるため、地殻の変動だけでなく、大気中の水蒸気量変化による電波遅延、地表の温度変化に伴うアンテナタワー自体の熱膨張、周辺樹木の成長、アンテナの定期保守点検による微小な位置ずれなど、無数の「環境ノイズ」を日常的に拾い上げます。地震学における正式な地殻変動解析では、これらのノイズを厳密な統計アルゴリズムで慎重に除去するフィルタリング処理が不可欠です。
ところが、外部の研究者による検証論文等では、JESEAの解析手法はそうした人工的・気象的ノイズを「地殻の異常変動」として誤認している可能性が濃厚であると批判されています。機器の特性に起因する見かけ上の変動を前兆現象と捉えて警戒情報を発令しているとすれば、どれほど膨大なデータを回しても、物理的に正確な地震予測へと結実することはありません。
気象庁 地震予知 見解においても、「現在の科学的知見では、地震の発生時期・場所・規模を確度高く予知することは不可能」と明確に宣言されており、学会レベルでもGNSSの短期変動から直前の大地震発生を予測できるという説は認められていません。とりわけ多くの国民が恐れる南海トラフ巨大地震 予測情報に関して、民間の独自アラートのみに頼って行動を決めるのは極めて危うい選択と言わざるを得ません。