麻生太郎「みぞうゆう」誤読の真相と影響|漢字間違いの背景を徹底検証
麻生首相による「みぞうゆう」の言い間違いが公の場でクローズアップされたのは、麻生太郎のみぞうゆう発言時期である2008年(平成20年)10月から11月にかけての国会論戦でした。米国発のリーマン・ショックが世界経済を直撃し、日本経済も急激な景気後退に直面していた最中、麻生氏は参議院本会議の代表質問などで「未曾有の危機」と表現すべき場面で、複数回にわたりはっきりと「みぞうゆうの危機」と発言しました。
そもそも未曾有の正しい読み方は「みぞう」です。語尾に「う」を重ねて「みぞうう」と読まれる例も稀にありますが、「みぞうゆう」という読み方は日本語の辞書には存在しません。未曾有の意味と由来を紐解くと、古代インドのサンスクリット語「adbhuta(驚くべきこと)」の漢訳仏典に由来し、「いまだかつてあらず(過去に一度も起きたことがない極めて稀な出来事)」を意味します。「有」は呉音で「う」と読むため、「有為転変(ういてんぺん)」などと同様に「みぞう」と発音するのが正統です。
議場内では当初、野党議員席からざわめきが起こる程度でしたが、国会中継を監視していた政治部記者やニュースデスクがこの誤読を即座にピックアップ。金融危機の深刻さを訴える重厚な答弁であったにもかかわらず、ニュースの主役は政策論争から「首相の国語力」へと完全にすり替えられていきました。