中心静脈圧(Cvp)の基準値と異常原因|看護師が知るべき測定の全知識
中心静脈圧(Cvp)の基準値と異常原因|看護師が知るべき測定の全知識の要点を分かりやすくまとめてご紹介します。
中心静脈圧(CVP)とは、全身の毛細血管から心臓へ戻ってきた血液(静脈血)が右心房に流入する直前、すなわち上大静脈または下大静脈と右心房の合流部における圧力を指します。心臓構造上、中心静脈圧は実質的に右房圧(RAP:Right Atrial Pressure)とほぼ等しい値を示します。
臨床においてCVPを測定する主たる目的は、心臓に戻ってくる血液量(静脈還流量)と、それを受け止める右心室の拡張期容量、すなわち前負荷の評価です。全身をめぐる有効循環血液量が不足していればCVPは低くなり、逆に心臓のポンプ機能が破綻して血液を前方へ送り出せなくなると、心臓の手前に血液がうっ滞してCVPは跳ね上がります。このように、CVPは輸液負荷の適否や心機能評価を行う上で極めて重要な足がかりとなります。
中心静脈圧の単位には、従来の水柱マノメーターで用いられる「cmH2O」と、血圧トランスデューサーでモニタリングされる「mmHg」の2種類が存在します。臨床現場での混乱を防ぐため、1 mmHg ≒ 1.36 cmH2O(または 1 cmH2O ≒ 0.74 mmHg)という換算関係は確実に押さえておく必要があります。