滝廉太郎『花』歌詞の意味と現代語訳|2番3番の情景や誕生背景を徹底解明

滝廉太郎『花』歌詞の意味と現代語訳|2番3番の情景や誕生背景を徹底解明の総合ガイドを解説します。専門的な知識が満載です。

まずは『花』の全3番の歌詞(ふりがな付き)と、現代の言葉に直したわかりやすい対訳を確認します。1番から3番にかけて、春の1日の中で時間が穏やかに流れていく構成に注目してください。

【1番】
春(はる)のうららの 隅田川(すみだがわ)
のぼりくだりの 船人(ふなびと)が
櫂(かい)のしずくも 花(はな)とちる
ながめを何(なに)に たとうべき
(現代語訳)
春のうららかな陽射しが降りそそぐ隅田川。川を行き交う舟を漕ぐ人たちのオール(櫂)から飛び散る水滴さえも、まるで桜の花びらのように美しく散りこぼれている。この素晴らしい絶景を、一体何に例えることができるだろうか、いや何にも例えられないほど素晴らしい。

【2番】
見(み)ずやあけぼの 露(つゆ)あびて
われにものいう 桜木(さくらぎ)を
見(み)ずや夕暮(ゆうぐれ) 手(て)をのべて
われさしまねく 青柳(あおやぎ)を
(現代語訳)
見たことがありますか、明け方の朝露を浴びて、まるで私たちに話しかけてくるかのように咲き誇る桜の木を。見たことがありますか、夕暮れどきに枝(手)をいっぱいに伸ばして、私たちを手招きしているかのような青々とした柳の木を。

【3番】
錦(にしき)おりなす 長堤(ちょうてい)に
くるればのぼる おぼろ月(づき)
げに一刻(いっこく)も 千金(せんきん)の
ながめを何(なに)に たとうべき
(現代語訳)
桜の薄紅色と柳の緑が織物のように美しく連なる長い堤防に、日が暮れるとぽっかりとおぼろ月が昇ってくる。本当にこの「春の夜のひとときは千金に値する」という極上の眺めを、一体何に例えることができるだろうか。

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