キャンディーズ・スーちゃん最期の肉声テープに涙…壮絶闘病と愛され続ける真相
田中好子さんの原点は、東京音楽学院の生徒たちで結成された「スクールメイツ」にあります。抜群のリズム感と豊かな声量を兼ね備えていたキャンディーズのスーちゃんは若い頃から頭角を現し、1973年9月に「あなたに夢中」でレコードデビューを果たした際、メインボーカルである初代センターを務めました。
当初、企画側は愛嬌のあるふくよかなキャラクターと確かな歌唱力を持つスーちゃんを軸に据える方針をとっていました。しかし、デビューから数作はスマッシュヒットにとどまり、決定的なブレイクには至りませんでした。転機となったのは、1975年2月にリリースされた5枚目のシングル「年下の男の子」です。ここで浮上したのが、キャンディーズのセンター交代の経緯でした。
当時の音楽プロデューサー陣は、お姉さん的な魅力を持つ「ランちゃん」こと伊藤蘭さんを前面に押し出す大胆なシフトチェンジを決断します。通常、グループアイドルのセンター降格は深刻な不協和音を生みかねない繊細な問題です。しかし、関係者の証言によると、スーちゃん自身は不満を漏らすどころか「ランちゃんのほうが曲のイメージに合っている」と快諾し、むしろ積極的に伊藤さんをサポートしたと記録されています。
この selfless(私心のない)な姿勢こそが3人の絆を強固にし、グループを国民的スターへと押し上げる原動力となりました。スーちゃんがコーラスの低音部を支えることで楽曲の厚みが増し、キャンディーズ特有の美しいハーモニーが完成した事実は、音楽関係者の間でも高く評価されています。