カンガルーケアとは?実は危険?効果の真相と事故を防ぐ正しいやり方

カンガルーケアとは?実は危険?効果の真相と事故を防ぐ正しいやり方の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点で紐解きます。

多くの恩恵がある反面、カンガルーケアには厳格な注意を要する「危険性」が潜んでいます。2000年代以降、日本国内の産院で分娩直後のカンガルーケア中に赤ちゃんが心肺停止に陥り、重度脳性麻痺や死亡に至る医療事故が相次いで報告され、大きな社会問題となりました。

事故原因の調査により浮き彫りになった主なリスク要因は以下の通りです。

  • 気道閉塞による窒息:筋力の弱い新生児の首が過度に曲がったり、親の胸や衣服に鼻と口が押し付けられたりすることで、空気の通り道が塞がってしまう。
  • 分娩直後特有の急変(SUPC:突発性新生児早期急変):出生直後の新生児は胎外環境に適応する過渡期にあり、外見上は元気に見えても突発的な無呼吸やチアノーゼを起こすリスクを常に抱えている。
  • 監視体制の欠如:出産を終えたばかりの母親は疲労と安堵で極度の睡眠状態に陥りやすく、スタッフが分娩室を離れた隙に赤ちゃんの異変に気付けないケースが多発した。

素晴らしい効果を持つケアであるからこそ、「無防備な放置」が最悪の事態を招く引き金となります。リスクの本質はケアそのものにあるのではなく、観察と安全管理を怠った環境下で実施されることにあると認識しなければなりません。

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