かぐや姫の物語で翁がうざい理由を解説!高畑勲が隠した悲劇の真相

かぐや姫の物語で翁がうざい理由を解説!高畑勲が隠した悲劇の真相の注目ポイントを丁寧に掘り下げてご紹介します。

巨匠・高畑勲監督は、最古の日本文学とされる『竹取物語』を映画化するにあたり、翁というキャラクターに深い人間的業(ごう)を与えた。原作の竹取の翁は、月からの使者を追い返そうと弓矢を構えて抵抗する「愛嬌のある哀愁漂うおじいさん」として描かれている。求婚者たちへの難題も、原作ではかぐや姫自身の機転によるものだ。

しかし映画では、翁がかぐや姫を抑圧する最大の要因として描かれる。高畑監督は「生きている実感」をテーマに据えた。天界という感情のない清廉な世界から、喜怒哀楽に満ちた地球へと降り立ったかぐや姫。彼女が地球で味わいたかった「生きる喜び」を、最も身近にいる親が社会規範という名の「檻」で打ち砕いていく。この絶望を描くために、翁の空回りする愛が不可欠だったのだ。

関連記事