近くのモスクが日本で急増する理由とは?見学ルールと礼拝の真相を徹底解説
「イスラムの礼拝所」と聞くと、部外者を拒む閉鎖的な空間を想像する人がいるかもしれない。しかし、実際に金曜礼拝の現場に足を運ぶと、その印象は根底から覆されることになる。
イスラム教において最も重要とされる金曜日正午過ぎの集団礼拝(ジュムア)では、12時を回ると近隣で働く様々な国籍の信徒たちが続々と集まってくる。スーツ姿のビジネスパーソンから作業服姿の工場労働者、母国の伝統衣装を纏った家族連れまで、肌の色や身分を越えて肩を寄せ合い、絨毯の上に整然と平伏する光景は静謐そのものだ。現場を取材すると、礼拝後に「アッサラーム・アライクム(あなたに平安あれ)」と笑顔で挨拶を交わし、手作りの菓子を分け合う温かなコミュニティの息吹が肌で感じられる。
モスクの周辺には、香辛料やハラールミートを扱うモスク周辺のハラールショップやエスニック料理店が自然発生的に集積するケースが多い。こうした店舗はムスリム住民だけでなく、本格的な食材を求める日本人料理愛好家やアジア系住民にとっても貴重な買い出しスポットとなっており、エスニックな交流空間としての活況を生み出している。