少年の主張テーマ決定版!審査員を唸らせる題材選びと過去受賞の共通項
地方予選の審査員を務める元中学校校長や教育委員会関係者への聞き取り調査を行うと、採点表の裏側にある「落選原稿の共通パターン」が浮き彫りになります。提出される原稿の約7割が、以下の「3大NGトラップ」に陥っています。
第一のトラップは、「大人の顔色を窺った優等生答申」です。「私たちは地域に感謝し、未来のために頑張るべきです」といった、政治家の答弁のような無難なスローガンは、審査員の感情を1ミリも揺らしません。審査員が見たいのは、傷つき、悩み、失敗し、それでも前に進もうとする生身の中学生の魂です。
第二のトラップは、事実の羅列で終わる「出来事レポート」です。「〇〇へ行きました。〜を体験しました。とても感動しました」という修学旅行記のような展開は、作文であって「主張」ではありません。主張とは、「客観的な出来事」に対して「私はこう考える、社会はこう変わるべきだ」という意思表明をぶつける作業です。
第三のトラップは、唐突な飛躍です。家庭内の小さな親子喧嘩から、何の説明もなく突然「世界平和の実現」へと話が拡大するような原稿は、論理破綻とみなされます。個人の体験から社会の課題へと視野を広げる際には、丁寧な論理の掛け橋(「この問題は、私たちの社会の縮図ではないだろうか」など)を築く必要があります。