基礎の泥筋はシロアリの蟻道?絶対に壊してはいけない理由と緊急対処法
ネット上のQ&AサイトやSNSでは、「我が家はベタ基礎の一戸建てだからシロアリは上がってこない」「鉄筋コンクリート(RC)マンションだから無関係」という書き込みが散見されますが、これは極めて危険な都市伝説です。
シロアリの発生には決定的な理由があります。それは「適度な湿気」「20〜30℃前後の温度」「暗所」、そして「わずか0.5mm程度の隙間」です。現代の木造住宅で主流となっているベタ基礎であっても、以下のような隙間からシロアリは容易に侵入して蟻道を伸ばします。
- 基礎コンクリートの打ち継ぎ部:底盤(耐圧盤)と立ち上がり部分を別々に打設する際に生じる微細な継ぎ目。
- 配管貫通部の隙間:給排水管やガス管、電気配線が基礎を貫通するスリーブ部分のコーキング劣化や隙間。
- セパレーター(型枠固定金具)の跡:基礎工事時に型枠を固定した金属金具が錆びて脱落した後の微小な空間。
- 基礎外断熱材の内部:省エネ高気密住宅で採用される基礎断熱において、発泡プラスチック系断熱材の内部をシロアリが食い破って蟻道を隠蔽しながら土台へ直行する事例が近年多発。
ネット上には「熱湯をかければ巣ごと死滅する」「ハッカ油や木酢液を散布すれば近寄らない」といった自作対策の情報も溢れています。しかし、木材に浸透しない熱湯はコンクリートを冷ますだけで地中深くに広がる数万匹の女王蟻には一切届かず、木酢液などの匂い付けはシロアリを別の柱へと移動させるだけで根本解決にはなりません。素人療法は被害エリアを拡大させるだけの結果に終わることを肝に銘じる必要があります。