基礎英文解釈の技術100が難しい本当の理由と偏差値60突破法
実際に『基礎英文解釈の技術100』を使用して受験期を過ごした難関大現役合格者や、予備校・個別指導塾の現場講師たちを取材すると、本書に対する極めてリアルな評価が浮かび上がってきます。
慶應義塾大学に現役合格した元受験生の手記には、次のような現場の葛藤と克服のプロセスが記されています。
「最初は見開き左ページの和訳を読んでもピンとこず、演習問題まで手を広げて完全にパンクしかけました。指導者から『演習問題は一旦すべて捨てて、例題100題のSVOCを自力で完全に振れるまで繰り返せ』とアドバイスを受けてやり方を変えたところ、40番台を過ぎたあたりから長文の視界が劇的に変わりました。模試の偏差値も54から一気に63まで跳ね上がったのを鮮明に覚えています」(難関私立大合格者の手記より)
一方、個別指導現場のチーフ講師は、本書のレイアウトや解説手法の特徴について次のように分析します。
「技術シリーズ最大の特徴は、英文構造を視覚的に図解する徹底したビジュアル解説です。主語(S)、動詞(V)、修飾節のカッコ付けが全例題に施されており、自分の構文把握とどこがズレていたのかが一目で分かります。ただし、この手厚すぎる解説が仇となり、『解説の図を見て分かった気になり、自力で構造分解する訓練をしないままページをめくってしまう生徒』が非常に多い。これが挫折や成績不振に陥る最大の現場要因です」(予備校英語科主任講師)