南極観測船ふじの歴史と現在|リアルすぎる船内人形や見学の魅力を徹底取材
見学者の口コミやSNSで特に大きな反響を呼んでいるのが、船内の各所に配置された等身大の生活再現人形(マネキン)です。通路を曲がった瞬間や部屋を覗き込んだ際、「本物の隊員が作業しているのかと見紛うほどリアルで驚いた」という声が後を絶ちません。
医務室では手術台を囲む緊迫した医師と患者、理髪室では昭和レトロなバリカンを手に髪を刈る隊員、調理場では大量の食材を手際よく仕込む調理担当隊員の姿が、表情やポーズに至るまで極めて精巧に造形されています。狭い船内で数ヶ月から1年以上にわたり閉鎖空間を共有した南極地域観測隊越冬隊のリアルな日常と緊張感が、息遣いとともに伝わってきます。
娯楽室には囲碁や麻雀牌が置かれ、厳しい自然環境下でも士気を維持しようとした隊員たちの工夫が垣間見えます。単なる機械の展示にとどまらず、極地に命を懸けた「人間のドラマ」を肌で感じられる点が、世代を問わず高い満足度を誇る理由です。