名画『最後の晩餐』ユダはどれ?裏切り者の見分け方と銀貨の謎を徹底解説
『最後の晩餐』には、ユダの裏切りを巡る幾重もの暗号のような仕掛けが張り巡らされています。その代表例が、イエスとユダの「手」の動きです。
イエスの左手とユダの左手は、テーブル中央に置かれた同じ一つの大皿(またはパン)に向かって同時に伸びています。これは新約聖書・マタイによる福音書第26章にある「わたしと一緒に手を目鉢に入れた者が、わたしを裏切る」という預言の一節を完璧に視覚化したものです。
また、窓から差し込む自然光の計算も見事です。部屋全体は穏やかな午後の光に包まれているにもかかわらず、ユダの顔だけは逆光のように暗いトーン(明暗法)で沈殿しています。神聖な光から見放された男の内面の闇を、ダ・ヴィンチは絵画技術そのものを用いてカンバスに定着させました。