いずれ菖蒲か杜若の真相|源頼政伝説から花の見分け方・使い方まで解説
インターネット上の解説記事やSNSにおいて散見される誤解についても、ファクトチェックを行っておく必要があります。
第1の誤解は、「いずれ菖蒲か杜若は、女性の容姿にしか使えない」という思い込みです。確かに源頼政の故事は菖蒲の前という美女を選別する場面から生まれましたが、現代の国語用例においては、優れた技術、提案、芸術作品、さらには男性アスリートの実力差など、抽象的な「優れたもの全般」に拡張して使用することが公式に認められています。
第2の誤解は、「あやめ」と「しょうぶ」を同一視する混乱です。前述の通り、漢字で「菖蒲」と書いた場合、古語や文脈によって「あやめ」と読ませるケースと「しょうぶ」と読ませるケースがあります。「いずれ菖蒲か杜若」という句においては絶対に「あやめ」と読まなければならず、「いずれしょうぶか〜」と読むのは明白な誤読です。