袴の畳み方を完全図解!卒業式・弓道でシワを防ぐ紐の結び方と保管術
本体を綺麗に畳んでも、長い紐を適当に巻き付けてしまうと、保管中に結び目が緩んで全体がバラバラになり、深いシワの原因になります。ここで必須となるのが、伝統的に受け継がれてきた「出世結び(十字結び)」です。運気を上げる縁起の良い結び方であると同時に、ほどけにくく持ち運びに最も適した実用的な技法です。
本体を折り畳み、前身頃を上にした(あるいは後ろから紐を回した)状態で、以下の手順で紐を組み上げていきます。
手順1:長い前紐を左右交互に斜めクロスさせる
まず、前身頃から伸びる2本の長い紐を使います。左側の前紐を斜め右下へ、右側の前紐を斜め左下へと交差させ、袴の中央で「X字」を作ります。端の余った紐は、それぞれ本体の幅に合わせて上向きに折り返します。
手順2:短い後ろ紐を重ねて「十字」の土台を作る
次に、後身頃(背板側)から伸びる2本の短い紐を、前紐が作ったX字の上に重ねるようにして横方向に真っ直ぐ渡します。これで中央に美しい「十字」の交差部が形成されます。
手順3:片方の紐を下からくぐらせて中央を固定する
右上から伸びる紐の先端を取り、中央で交差しているすべての紐(前紐と後ろ紐の束)の下へ、斜め下から上に向かってくぐらせて引き締めます。この一動作により、4本の紐が中央でギュッと結束されます。
手順4:蝶結びまたは折り込みで「出世結び」を完成させる
引き出した紐を輪(リボンの片側)にし、もう一方の紐を交差させて中央に小さなリボン結びを作るか、あるいは四方に美しく折り込んで端を紐の隙間に挟み込みます。平らで厚みの出ない四角い結び目が完成すれば、上から圧力がかかっても紐の跡が本体に移りません。