ほん怖「赤い服の女」元ネタの怪異と制作陣が語る未公開裏設定
「赤い服の女」というモチーフは、古くから日本各地の都市伝説に散見される普遍的な怪異だ。高速道路のトンネル、深夜の公衆電話、あるいはエレベーターの鏡の隅。なぜ人は、怪異に赤を着せたがるのか。
民俗学やオカルト研究の視点から見れば、赤は境界を越える色であり、生者と死者のあわいを象徴する。誰の日常にも存在するマンションの踊り場や階段の踊り場といった「無機質な空間」に、強烈な情念を纏った赤い影が差し込む瞬間、都市の無菌室のような平穏は一瞬で崩壊する。フィクションと知りながらも、自分の住む部屋のドアを開けた先にあの姿があるのではないかという疑念。この日常への侵食性こそが、四半世紀を経てもなお色褪せないトラウマの正体なのだ。