はぴだんぶい再ブレイクの真相|結成理由と人気順から紐解く奇跡の逆転劇
「サンリオはぴだんぶい」が公式にお披露目されたのは2020年1月のことでした。ユニット名の由来は、「ハッピーになりたい男子たち、V字回復をねらう」というメッセージの頭文字を取ったもの。サンリオの公式発表資料や当時のプロジェクト発足ドキュメントを振り返ると、そこには大手ファンシー文具メーカーの枠組みを超えた、極めて人間味あふれる覚悟が刻まれていました。
メンバーに選ばれたのは、ポチャッコ、タキシードサム、けろけろけろっぴ、バッドばつ丸、ハンギョドン、あひるのペックルという、1980年代から1990年代にかけて大ヒットを記録した6人です。しかし、2000年代以降はシナモロールやポムポムプリンといった新世代の台頭により、グッズ展開の縮小や「サンリオキャラクター大賞」での低迷を余儀なくされていました。「かつて愛された自分たちが、もう一度主役に返り咲くために何ができるのか」という切実な課題意識こそが、はぴだんぶい結成理由の根本にあります。
特筆すべきは、彼らが発信した「大丈夫!君は君のままで、きっとうまくいく」というコンセプトです。完璧なスーパーヒーローとして振る舞うのではなく、不器用さや失敗をさらけ出しながら、ファンと一緒に前を向くスタンスを打ち出しました。関係者の証言によると、当初は社内でも「ベテラン男子キャラクターの混成ユニットに勝機はあるのか」と慎重な見方もあったと伝えられています。しかし、この飾り気のないポジティブなメッセージが、先行きの見えない世相の中で生きる多くの人々の心に深く刺さることとなりました。