国際指名手配の真相と逃亡者の末路|赤手配書の仕組みや時効を徹底解剖
国際的な逃亡犯を追跡する枠組みとして最も広く知られているのが、フランスのリヨンに総事務局を置く国際刑事警察機構(ICPO)を通じた手配システムです。メディアで頻繁に耳にする「国際指名手配」とは、一般的にこのICPOを通じて加盟国・地域に発信される国際手配書を指します。
広く誤解されがちですが、ICPOは独自の捜査官を現地に派遣して容疑者を直接手錠で拘束する「世界警察」のような執行部隊ではありません。国家主権の壁が存在するため、実際の捜査や拘束は手配要請を受けた現地の法執行機関が行います。その中で最高レベルの警戒度を持つのが、身柄の引き渡しを前提とした赤手配書(レッドノティス)です。
日本国内で重大事件が発生し、被疑者が国外へ出国したことが確認されると、警視庁や各道府県警の要請を受けた警察庁が国家中央事務局(NCB)としてICPOに手配を申請します。この要請に基づき発行される赤手配書は、世界196カ国の加盟警察機関に即座に共有され、国境検問所や国際空港のデータベースに登録されます。国内の警察庁指定重要指名手配に指定されている凶悪犯や特殊詐欺グループ幹部が国外逃亡した場合も、この国際手配スキームへと移行して追尾が継続されます。