名画『最後の晩餐』ユダはどれ?裏切り者の見分け方と銀貨の謎を徹底解説

名画『最後の晩餐』ユダはどれ?裏切り者の見分け方と銀貨の謎を徹底解説の重要なポイントについて、専門知識を詳しくお届けします。

巨大な壁画を前にしたとき、まず誰もが「ユダはどの人物なのか」を探すことになります。結論から言うと、中央に座るイエスから向かって左側(鑑賞者から見ると中央やや左の3人グループ)にいる、黒髪で褐色の肌をし、身を後ろに引いている男性がイスカリオテのユダです。

最後の晩餐におけるユダの見分け方には、ダ・ヴィンチが画面内に緻密に配置したいくつかの明確なサインが存在します。最も分かりやすい特徴が以下の3点です。

第一の手がかりは、ユダの右手にあります。彼はテーブルの上で銀貨が入った小さな革袋を固く握りしめています。これはイエスを引き渡す代償として受け取った「銀貨30枚」を象徴する、キリスト教絵画におけるアトリビュート(特定の人物を識別するための持ち物)です。

第二に、ユダの右肘付近を見ると、倒れた「塩の壺(塩入れ)」が描かれています。西洋の古い迷信において「塩をこぼすこと」は不吉や災い、裏切りの前兆とされており、彼の犯す大罪を静かに告発しています。

第三の特徴は、そのポーズと陰影です。イエスからの突然の告発に動揺し、他の使徒たちが身を乗り出す中で、ユダだけは気まずそうに身体を後ろへ仰け反らせ、顔半分に濃い影が落ちています。この光と影の演出こそ、ダ・ヴィンチが施した心理描写の極致です。

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