3月11日の天気は本当に雪だった?2011年の気温データと驚きの真相を徹底解説
初春の3月中旬、なぜあれほど急激な降雪が発生したのか。気象予報士や大気物理学の研究者による解析では、「日本列島を横断した寒冷前線の通過」と「西高東低の冬型気圧配置への急変」が主因とされています。
2011年3月11日の日中、日本列島は本州の南岸を通過する弱い気圧の谷の影響で比較的湿った空気が入っていました。そこへシベリア方面から南下してきた真冬並みの極めて強い寒冷渦(寒気を伴う低気圧)が東北上空を直撃。寒冷前線が通過した16時以降、気温が数時間で5度以上も急降下する「気温の急変現象」が発生しました。
大気下層の気温が0℃を下回り、上空の冷気と相まって、それまで降っていた雨が急速に雪へと変化。特に三陸沿岸部から仙台平野にかけては、津波による海水流入で地表付近の湿度が高まっていたことも重なり、冷たい風とともに湿った重い雪が降り積もる気象条件が揃ってしまったと分析されています。