フォークを持つ手は右手?左手?間違えやすい洋食マナーの真相
食事中に「フォークを右手に持ち替えても良いのか」という疑問は、古くからテーブルマナーにおける最大の議論の一つです。この答えは、採用しているテーブルマナーの流儀(フランス式かアメリカ式か)によって異なります。
ヨーロッパ伝統の「フランス式(コンチネンタルスタイル)」では、食事中にフォークを右手に持ち替えることはせず、左手のまま口へ運びます。ナイフも右手に持ったまま、料理をフォークに乗せるサポート役として機能させます。無駄な動作を減らし、所作をエレガントに見せる美学に基づいた作法です。
これに対し、アメリカで発展した「アメリカ式(ジグザグスタイル)」は、一口大に肉をナイフで切った後、ナイフを皿の縁に置き、フォークを右手に持ち替えてくぼみを上にしてすくい食べます。この一連の動作がジグザグを描くように見えることから名付けられました。アメリカ式は決して略式や無作法ではなく、アメリカ合衆国の公式プロトコルでも認められた正統なマナーです。
日本の高級ホテルやレストランの現場においても、アメリカ式で持ち替えて食事をしているからといって減点されるようなことはありません。大切なのは、ガチャガチャと音を立てずに静かにカトラリーを扱い、同席者と楽しく食事を進めることです。