えびす食中毒事件の真相・勘坂康弘元社長の現在と潜伏生活の現実

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この事件が社会に強い衝撃を与えたもう一つの理由は、肉の供給元と店舗側の責任転嫁の応酬だった。勘坂氏は事件直後の会見で「厚生労働省が定める生食用のトリミング基準」の曖昧さを主張し、肉の卸業者である大和食品株式会社(東京都)から届いた肉をそのまま提供していたとして卸側の責任を強く示唆した。

これに対し、大和食品側やその元幹部である寺澤朗氏らは「加熱用として出荷していた」「トリミングの義務は提供する店舗側にある」と反論。双方の主張は真っ向から対立した。警察による長期間の捜査が行われたものの、法律上の「加熱用」と「生食用」の境界や、具体的な菌の混入経路を特定して業務上過失致死傷罪を立証することが困難と判断され、最終的に検察は勘坂氏や寺澤朗氏らを不起訴処分(嫌疑不十分)とした。刑事責任の追及が不発に終わったことは、遺族や社会に大きな割り切れなさを残す結果となった。

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