渡辺錠太郎と二・二六事件の真相|娘が語る最期の瞬間となぜ狙われたのか

渡辺錠太郎と二・二六事件の真相|娘が語る最期の瞬間となぜ狙われたのかの全体像を丁寧に掘り下げてご紹介します。

二・二六事件において反乱軍が標的とした要人たちは、いずれも「君側の奸(天皇の周囲にいて国政を誤らせる悪人)」と見なされた国家首脳でした。その中で渡辺錠太郎が置かれていた特異な位置づけを比較データで整理します。

対象人物当時の役職・立場襲撃の結果・被害状況反乱軍側の襲撃名目渡辺 錠太郎教育総監(陸軍大将)私邸にて即死(殉職)真崎更迭の受諾、天皇機関説擁護高橋 是清大蔵大臣(元首相)私邸にて即死軍事予算削減、財閥擁護の元凶斎藤 実内大臣(元首相・海軍大将)私邸にて即死(数十発被弾)宮中重臣グループの首魁鈴木 貫太郎侍従長(海軍大将)重傷(奇跡的に一命を取り留める)宮中におけるリベラル派の黒幕岡田 啓介内閣総理大臣(海軍大将)脱出・生存(義弟が身代わりで死亡)政党政治維持、軍縮推進の責任者

このように、渡辺錠太郎は二・二六事件で命を奪われた唯一の現役陸軍大将であり、陸軍内部の自己矛盾と狂気がもっとも残酷な形で噴出した犠牲者でした。

関連記事