都内唯一の危険地帯?東京都薬用植物園のケシ栽培の真相と無料の謎

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園内の中央部へ進むと、穏やかな植物園の景観が一変し、物々しい雰囲気を漂わせる巨大な金属フェンスが現れます。侵入者を防ぐセンサーと高解像度防犯カメラが張り巡らされた二重フェンスのケシ栽培区画。ここには、あへん法や麻薬及び向精神薬取締法で所持・栽培が固く禁じられている危険なケシが、青々とした葉を広げています。

「なぜ、このような危険な植物を都内で育てているのか」という疑問に対し、管理運営を担う東京都健康安全研究センターの目的は極めて明確です。最大の理由は、違法ケシの見分け方を指導・鑑定するための標本作製および捜査関係者の育成にあります。

春先になると、都内の道端や空き地、民家の庭先などに、鳥のフンや輸入種子に混入して自生してしまう違法ケシ(アツミゲシなど)が後を絶ちません。これらを一般のヒナゲシ(シャーレーポピー)やナガミヒナゲシと正確に見分け、速やかに抜去・処分するためには、生きた実物の形態的特徴を把握しておく必要があります。警察官や麻薬取締官、保健所の監視員が本物を見て学ぶ研修施設として、この厳重な二重フェンス内での栽培が法律に基づき特別に許可されているのです。

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