稲川会の名刺は本物か?ネット流出の真相と所持の法的リスクを暴く
知恵袋や匿名掲示板を調査すると、「護身用としてヤクザの名刺を持っておきたい」「トラブルに巻き込まれたときに盾として使えるのではないか」といった危険な質問が散見されます。かつての昭和や平成初期の時代、裏社会の権威が一部のグレーな交渉で通用した記憶を、現代に引きずっているユーザーがいまだに存在する証拠です。
しかし、捜査を担当する組織犯罪対策部の刑事やマル暴担当官たちの証言から浮かび上がるのは、まったく逆の現実です。ベテラン捜査員は取材に対し、次のように冷ややかに語っています。
「一般人がヤクザの名刺を持ち歩いて『守り』になることなど100%あり得ない。本職の人間から見れば、勝手に代紋を使っている素人など格好の恐喝ターゲット(シノギの種)にしかならないし、警察から見れば『暴力団の威力を借りようとする悪質な不良一般人』として容赦なくマークするだけだ」
ネット上の掲示板では「知り合いの組長からもらった本物」と自慢する書き込みも見られますが、本職の構成員が一般人に名刺を渡す場合、それは単なる知人関係ではなく「いつでも脅しや資金獲得の道具にできる相手」として利用価値を値踏みされているケースがほとんどです。親密さをアピールして名刺を受け取ったつもりが、気づいたときには共謀者として犯罪に巻き込まれていたという相談が、全国の警察署へ後を絶ちません。