大学の除籍とは?中退との決定的な違い&履歴書・復籍の真相を徹底解説
学生や保護者が最も混同しやすいのが、大学中退との違いです。日常会話ではどちらも「大学を途中で辞めた」と一括りにされがちですが、学校教育法および各大学の学則において、両者には明確な境界線が引かれています。
自主退学は、学生本人(および保証人)が「退学願」を提出し、教授会や学長の承認を経て正規に学籍を離れる行為です。在籍していた期間の学費が完納されていれば「中途退学」として扱われ、在籍期間中に取得した単位は公的に有効なものとして保護されます。大学から発行される書類も「退学証明書」となり、他大学への編入学や就職活動においても、正規の在籍期間と履修単位を堂々と提示できます。
これに対し除籍は、大学側が一方的に学生名簿から名前を削る「学籍の抹消処分」にあたります。大学の自治に基づく行政処分に近い性質を持ち、学生側の意思とは無関係に執行されます。最大の相違点は「在籍していた事実そのものの記録性」です。自主退学であれば「〇〇大学中途退学」と公認されますが、除籍の場合は「そもそも正規の在籍要件を満たしていなかった期間」とみなされるリスクを孕んでいます。
とりわけ深刻なのが、除籍証明書と単位認定をめぐる制限です。多くの私立大学や国公立大学において、学費未納のまま除籍処分が確定すると、未納期間に履修した単位は一切認定されず、場合によっては「在学していた過去そのものが無かったもの」として扱われるケースすら存在します。発行される公式書類も「退学証明書」ではなく「除籍証明書」となり、そこには「学費未納のため除籍」「在学年数上限超過のため除籍」といった処分事由が明確に記載されます。