春日部高校の進学実績に異変?東大や早慶の合格推移と浪人率の真相

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ネット上の掲示板やSNSで定期的に話題となる「春日部高校の進学実績の異変説」。その発端は、何よりも東京大学合格者数の推移にあります。1980年代から1990年代にかけては二桁の東大合格者を輩出する年もありましたが、ここ十数年は1名から5名程度の幅で推移しており、二桁の大台からは遠ざかっています。この数字だけを切り取れば、「かつての進学校としての勢いが失われた」と捉えられても不思議ではありません。

しかし、学校公式の進路資料や大手予備校の入試追跡データを詳細に読み解くと、まったく異なる実像が浮かび上がってきます。同校の進学実績の真骨頂は、東大単体ではなく旧帝国大学および難関国公立大学への圧倒的な合格層の厚さにあります。なかでも特筆すべきは東北大学合格実績の堅調さです。毎年15名前後(浪人含む)が合格を果たしており、関東の公立高校の中でもトップクラスの輩出規模を維持しています。都心アクセスに優れた東武伊勢崎線・野田線沿線に位置しながら、研究環境の整った東北大をあえて志望する生徒が多い点は、春日部高校ならではの顕著な特徴です。

さらに、筑波大学、千葉大学、埼玉大学、東京工業大学(現・東京科学大学)といった首都圏難関国立大への進学熱も根強く、国公立大学全体の合格者数は毎年130〜150名規模に上ります。私立大学においても、早稲田大学や慶應義塾大学、東京理科大学、上智大学を合わせた早慶上理合格者数は100〜150名規模、MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)に至っては延べ数百名規模の合格を叩き出しています。

医学部進学実績に目を転じると、国公立大学医学部医学科への合格者は毎年数名程度にとどまるものの、私立大医学部を含めて極めて難度の高い関門に果敢に挑む生徒が一定数存在します。「異変」と騒ぎ立てる言説の多くは東大の頭数のみに着目した短絡的な見方に過ぎず、実態としては難関国公立大学・難関私立理系を主軸とした分厚い学力基盤が盤石に維持されていると評価できます。

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