東京ドームシティ死亡事故の真相と現在|舞姫転落の教訓を検証
警察および国土交通省の事故調査によって明らかになった事故の核心は、「安全バー(拘束装置)の不完全なロック」と「従業員による確認作業の形骸化」でした。
スピニングコースター舞姫の座席は、乗客の腹部から太ももにかけてバーを押し下げて固定する構造になっていました。しかし、被害者の男性は身長約185cm、体重約130kgという大柄な体格でした。調査の結果、男性の体型に対して安全バーが十分に下がりきっておらず、ギアの噛み合わせが浅い不安定な状態でコースターが発進していた事実が判明します。
本来であれば、運行マニュアルにおいて「安全バーが確実に乗客の体を固定しているか」をスタッフが手で揺らして確認し、規定の位置まで下がらない場合は乗車を断らなければなりませんでした。しかし、当日の担当アルバイト従業員は目視や触手確認を形式的にしか行っておらず、安全バーの点検ミスが見過ごされたままスタートボタンが押されていました。
さらに、同型機特有の「遠心力による座席回転」と「急激な横G」が加わったことで、不完全だったバーのロックが外れ、乗客の体を支えきれなくなったことが致命的な理由と結論付けられました。