ブルースターの花言葉に怖い意味は?幸福な愛の由来と注意点をプロが解説
一部のフローリストや花好きの間で、「ブルースターを贈り物にするのを躊躇する」「花束に入れるのを避けたい」と語られることがあります。その理由は花言葉の呪いなどではなく、植物が分泌する「白い樹液」の物理的毒性と水揚げの難しさという極めて現実的な現場の課題にあります。
ブルースターの茎や葉をハサミでカットすると、切り口から粘り気のある乳白色の液体がにじみ出てきます。キョウチクトウ科の植物に多く見られるこの乳液には、外敵から身を守るためのアルカロイド系毒性成分が含まれており、敏感肌の人が素手で触れると激しいかぶれ、発赤、かゆみなどの接触皮膚炎を引き起こす危険性があります。
さらに厄介なのは、この白い樹液が空気に触れると急速に凝固し、茎の道管をゴムのように塞いでしまう点です。切り戻しをした直後にそのまま花瓶に挿すと、水をまったく吸い上げることができず、わずか半日から1日で首を垂れて萎れてしまいます。「せっかくプレゼントしたのに、翌朝には枯れてしまった」というクレームの原因は、ほぼこの樹液処理の不備によるものです。
花束を贈る側、あるいは受け取った側が実践すべき「プロ直伝の水揚げ手順」は以下の通りです。
1. 手袋の着用と速やかな水洗い:
茎を切る際はビニール手袋を着用します。斜めに鋭角にカットしたら、切り口から噴き出す白い樹液を、流水やボウルに溜めた水の中で指先を使って完全に洗い流してください。
2. 湯揚げ(熱湯処理)による導管殺菌と脱気:
花首や葉を新聞紙でしっかり巻き、湯気から保護した上で、茎の先端2〜3cmを沸騰した熱湯に約10秒〜15秒間浸けます。これにより道管内の空気が抜け、バクテリアが死滅し、驚異的なスピードで水が上がります。
3. 深水での休息:
熱湯から引き上げたら、即座に冷水を入れた深いバケツに浸け、涼しい暗所で1〜2時間休ませます。水圧を利用して茎全体に水分を行き渡らせることで、星形の花びらにピンとしたハリが戻ります。
また、家庭内に好奇心旺盛な猫や犬がいる場合、飾る場所には最大限の配慮が必要です。万が一ペットが葉を齧った場合、下痢や嘔吐といった消化器症状を招く恐れがあります。小さな子どもやペットのいる家庭へ贈る際は、事前に注意点を伝えるか、あらかじめ完全に水揚げ処理を施したアレンジメントを選ぶのが大人のマナーです。