なぜ街路樹にヤマボウシが急増?ハナミズキとの決定的な違いと実の真相
落葉や落ち葉掃除の負担を軽減する選択肢として、近年一部の商業エリアや都市部で採用されているのが、中国原産の「常緑ヤマボウシ(品種名:ホンコンエンシスや月光など)」です。
常緑ヤマボウシは冬でも葉を落とさないため、一年を通じて緑陰を維持でき、秋の落ち葉公害を劇的に抑えられるという強みがあります。花付きが非常に良く、初夏には木全体が白く覆われるほど豪華に咲き誇るため、街並みのアイストップとしての評判も上々です。
しかし、日本の自生種に比べると耐寒性にやや劣るという弱点があります。寒冷地や強い寒波に見舞われる地域では、冬場に葉が赤紫色や褐色に変色して落葉してしまったり、枝枯れを起こしたりすることがあります。そのため、現在のところ常緑種は関東以南の温暖な都市部や再開発地区のプライベートガーデンを中心とした限定的な植栽にとどまっています。