ベアマーケット到来でどう動く?資産を守る鉄則と底打ちサインを徹底解説
ネット上の投資コミュニティでは「ベア相場ならインバース型ETFやベアファンドを買えば簡単に儲かる」という言説が散見されますが、ここには重大な落とし穴が存在します。
インバース型ETFの仕組みは、「日々の騰落率」に対してマイナス1倍(またはレバレッジをかけたマイナス2倍など)になるよう設計されています。そのため、相場が一本調子で下落せず、上下の乱高下(保ち合い)を繰り返す局面では、複利効果によって基準価額が徐々に目減りしていく「減価リスク」を抱えています。長期保有すればするほど、市場指数が元の水準に戻ってもインバースETFの価格は戻らないという構造的欠陥が生じるのです。
行動経済学で提唱される「プロスペクト理論(損失回避バイアス)」が示す通り、人間は同額の利益を得る喜びよりも、損失を被る苦痛を約2倍強く感じます。この心理的プレッシャーから逃れるために、下落局面で慌てて複雑なデリバティブ商品や不慣れな空売りに手を出し、往復ビンタで二重の痛手を負うケースが後を絶ちません。
【プロの結論】向いている投資手法・慎重になるべき人の判断基準
相場環境と自身の投資スキル・リスク許容度を照らし合わせ、適切な立ち位置を選択することが肝要です。
▼ 積極的な空売り・インバース取引に向いている人
・日々のチャート分析や資金管理を徹底できる短期・スイングトレーダー
・明確なロスカットルール(損切り基準)を感情を挟まずに執行できる人
・数日〜数週間の限定的なヘッジとしてツールを割り切って使える人
▼ 現金確保と積立継続に徹するべき人(慎重になるべき人)
・本業が忙しく、日中の相場変動をリアルタイムで追えない人
・新NISAなどを活用して5年〜20年の長期資産形成を目指している人
・相場の急変時にパニックになりやすく、冷静な判断を保てない人