オレンジレンジ「花」歌詞の意味と誕生秘話|時代を超える名曲の真実
今でこそ国民的バラードとして認知されている「花」ですが、制作当時のORANGE RANGEは激動の渦中にありました。「上海ハニー」や「ロコローション」など、夏のビーチを沸かせるハイテンションなミクスチャーロックで一世を風靡していた彼らにとって、本格的なバラードのシングル表題曲への抜擢は大きな挑戦でした。
オファーを受けたトラックメーカーのNAOTOをはじめ、HIROKI、YAMATO、RYOの3MCは、映画の脚本とプロットをメンバー全員で徹底的に読み込みました。当時のインタビュー手記で語られた「映画の持つ圧倒的な切なさに、自分たちの言葉が負けてしまうのではないかという恐怖があった」という生々しい告白の通り、制作現場では妥協なき試行錯誤が繰り返されました。沖縄のスタジオに籠もり、メロディの美しさを最大限に活かすため、ラップパートのトーンを落とし、語りかけるようなフロウを構築していったのです。
また、楽曲の世界観を映像として決定づけたミュージックビデオ(MV)のロケ地にも強いこだわりが反映されています。広大な星空と神秘的なロケーションで知られる群馬県立ぐんま天文台(群馬県高山村)とその周辺の高原で撮影が行われました。遮るもののない大自然とストーンサークルを思わせるモニュメントの前に佇むメンバーの姿は、時空を超えて愛を誓い合う映画のファンタジー性と完全に合致し、楽曲のドラマ性を一段と高める決定打となりました。