『あさが来た』モデル広岡浅子の壮絶生涯!ドラマと史実の決定的な違い
インターネット上の言説やSNSのまとめでは、時として誤った情報が独り歩きしています。歴史的ファクトに基づき、代表的な2つの誤解を正します。
誤解1:「加島屋は今も巨大財閥として残っている」という俗説
「大同生命があるのだから、加島屋は今も巨大な財閥グループとして現存している」と誤解されがちですが、これは正確ではありません。中核であった加島銀行は、1927年(昭和2年)の昭和金融恐慌の煽りを受けて経営破綻・休業に追い込まれ、後に清算されました。しかし、浅子が多角化の一環として立ち上げた大同生命保険は健全な経営基盤を維持し、現在もT&Dホールディングスの中核企業として大手生保の一角を占めています。「銀行は潰れても保険は生き残った」という事実は、浅子が敷いたリスク分散経営の先見性を証明しています。
誤解2:「白岡あさの口癖『びっくりぽん』は本人の実話である」という噂
ドラマ内で流行語となった「びっくりぽん」という台詞は、脚本家の大森美香が波瑠の演じるキャラクターを際立たせるために創作したドラマオリジナルの造語です。史実の広岡浅子は京都の三井家出身であり、普段は上品な京都弁や船場言葉を話していました。ただし、浅子が周囲を驚かせる突拍子もない決断を連発し、当時の男社会を「文字通り驚愕させた」という意味では、キャラクターの本質を見事に言い当てたフレーズでした。