愛猫の抜け毛に悩む方必見!春と秋の換毛期対策と病気の見分け方
「たかが抜け毛」と甘く見て放置するのは極めて危険だ。猫は起きている時間の約30%を毛繕い(グルーミング)に費やすとされる。換毛期に大量の抜け毛を放置すると、舌の表面にある突起(糸状乳頭)によって飲み込まれた死毛が胃の中で大きな球状に固まる。毛球症と呼ばれるこの病態は、最新の獣医療においても頻繁に指摘されるトラブルの一つである。
日本獣医師会に所属する多くの獣医師も、換毛期の毛球症リスクに強い警鐘を鳴らしている。通常であれば吐き出したり便とともに排出されたりする毛玉だが、胃や腸に停滞して大きくなると食欲不振や劇的な体重減少、激しい嘔吐を引き起こす。最悪の場合、腸閉塞を起こして緊急の外科手術が必要になる事態も珍しくない。日頃の丁寧な抜け毛ケアは、決して単なる身だしなみではなく、愛猫の命を守るための予防医療そのものなのだ。