【2026最新】甲子園 高校野球が迎えた激動の転換期——酷暑対策の最前線、低反発バット、そして7回制議論のリアル
昼過ぎの最も気温が高まる時間帯、静まり返る甲子園球場。2026年夏、日本高校野球連盟(高野連)が完全導入した「朝夕2部制」は、大会の景観を劇的に変えた。午前中の第1部が終了すると、観客は一度全員入れ替えとなり、日中の過酷な時間帯は試合を行わない。そして陽が傾き始めた夕方から第2部が再開される。
「正午過ぎのグラウンド温度は50度近くに達することもあります。この時間帯を避けることで、選手の熱中症リスクは激減しました」。ある強豪校のトレーナーは安堵の表情を見せる。選手たちのパフォーマンス維持はもちろん、スタンドの観客や応援団の安全確保という観点からも、この試みは大きな成果を上げている。
一方で、観客の完全総入れ替えに伴う混雑や、夜間の試合終了による宿泊行程の変更など、運営側の課題も残されている。それでも、「球児の命を守る」という命題の前には、従来の運用スタイルへの固執は意味をなさないという認識が完全に定着した。